普天間移設先、含み残す 米軍再編見直し中

日米両政府は27日、在日米軍再編見直しの中間報告を発表した. 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に懐疑的な米議会に配慮し、新たな移設先に含みを持たせる表現を盛り込んだ. アジア太平洋地域で両国の軍事協力を拡大するとした新構想も掲げた. 野田佳彦首相とオバマ米大統領は30日の首脳会談でこうした方針を確認する. 日米安全保障協議委員会(2プラス2)の共同文書として発表. 当初、25日の予定だったが、24日に米議会のレビン上院軍事委員長らが説明不足などを理由に懸念を表明. 米政府が議会側と再調整していた. 中間報告では、辺野古移設は困難だとして米軍嘉手納基地への統合案を主張するレビン氏らに配慮. 辺野古案を「これまでに特定された唯一の有効な解決策」とし、「これまでに特定された」という文言を加えて変更に含みを持たせた. レビン氏らは声明を出し、文言修正を「感謝する」と表明. バスケットシューズ 日本でも民主党参院議員らを中心に嘉手納暫定移設を推進するグループが発足しており、嘉手納案を模索する動きが活発化する可能性もある.