ユーロ、半月ぶり100円台 NYに続き東

20日の東京外国為替市場では、欧州各国の財政危機への懸念が薄らいでユーロが買われた. 前日のニューヨーク市場で一時、1ユーロ=100円台をつけたのに続き、午前10時20分過ぎに一時1ユーロ=100円05銭と、東京市場として約2週間ぶりに100円台をつけた. 午後1時時点は前日午後5時時点より1円30銭円安ユーロ高の1ユーロ=99円90~93銭. 16日に約11年ぶりのユーロ安水準となる1ユーロ=97円04銭をつけてからは、3円近く上昇したことになる. 前日のフランスやスペインの国債入札が順調に進み、ギリシャでも政府と民間銀行の債務削減交渉が再開されたため、欧州の財政危機への懸念が後退. ニューヨーク市場のユーロ高の流れを、東京市場も引き継いだ. この夏、北極海の海氷の面積が最小記録を更新する見込みだ. 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が20日、発表した. JAXAの水循環変動観測衛星「しずく」が撮影した画像などを分析した結果、海氷は1978年以来、観測史上最小だった2007年とほぼ同じペースで縮小し、とけるペースが鈍る8月になっても衰えていないという. JAXAによると、北極海の海氷面積は8月18日現在で466.4万平方キロ. 8月になって観測史上最速のペースで縮小し続けており、これまで最小だった07年9月24日の425.4万平方キロを下回りそうだ. 13日に発表された米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によるフランス国債の格下げが、2大政党が政権を争う4月の仏大統領選を揺さぶり、対立を先鋭化させている. ただし両党ともユーロ圏の再建を目指す立場は同じ. 勢いづくのは「脱ユーロ」を主張する右翼政党だ. 「(最高位の格付けの)『AAA』を守るというサルコジ氏の闘いは敗北に終わった. (負けたのは)フランスそのものではない」. 政権交代をめざす最大野党・社会党のオランド候補は14日、パリの選挙事務所でこう語った. これにサルコジ氏再選を後押しするフィヨン首相がかみついた. 15日付の仏紙ジュルナル・デュ・ディマンシュのインタビューで「歳出増と増税しかない(社会党の)選挙公約を格付け会社がどう評価するか見ものだ」と皮肉った. サルコジ政権が近く、労働時間の短縮の見直しなど、ドイツ並みの競争力を取り戻す施策を矢継ぎ早に打ち出すことを示唆した.