EU、ミャンマーに1.5億ユーロ支援 欧

東日本大震災から2度目の盆が巡ってきた. 盆の入りの13日、津波で大きな被害を受けた岩手県大槌町では夜明け前から、ショッピングセンターの駐車場に、お盆用品をそろえた朝市が立った. 多くの人たちが、仏壇に供える切り花や栗の枝などを買い求めた. 朝市で野菜を売っていた東梅スエさん(88)は「震災前はもっと店が出たし、人も来た. みんな仮設住宅なので、飾りも小さいねえ」と話していた. 岡田克也副総理は16日の衆院予算委員会で、2001年に発足した内閣府について「肥大化している. 各省庁からの出向で人がどんどん増えるが、効率的か疑問もある. 整理してみる必要がある」と述べ、縮小すべきだとの見解を示した. 岡田氏は行政刷新担当も兼務しており、他省庁と重なる内閣府の業務で「まとまったものは各省庁に戻すべきだ」と強調した. ただ、具体的な改革の時期については「目前の社会保障・税一体改革にめどがつけば、そういうことにも着手したい」と語った. 欧州連合(EU)欧州委員会のピエバルグス委員(開発担当)は12日からミャンマーのテインセイン大統領らを訪問し、今後2年間で1億5千万ユーロ(約155億円)の経済支援を表明する. 4月下旬に予定する一段の制裁緩和に向け、民主化の進み具合を確認する狙いもある. 昨年の同大統領の就任後、欧州委員が面会するのは初めて. 経済支援は最近の民主化の進展に呼応したもので、医療や教育、農業などの分野が対象となる. アグ スリッポン EUは先月、ミャンマー政治犯の釈放などを進めていることを評価. 同大統領らのEU域内への渡航禁止措置の解除を決めた. 4月1日実施のミャンマー国会補欠選挙が公正に行われるかを判断し、同月下旬の外相理事会で制裁の追加緩和か解除を決める予定だ. 同委員は14日までの滞在中、アウンサンスーチー氏との面会も予定する. (ブリュッセル=野島淳).