ソウル市長、太陽光タウン目指す 南北改善

韓国・聯合ニュースなどによると、5日午後8時50分ごろ、韓国南部・釜山市内のカラオケボックスから出火し、9人が死亡、25人がけがをした. 死者のうち3人はスリランカ人とみられるという. 在韓国日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はないという. 同ニュースによると、出火後、建物の中にいた数十人が屋上や外に避難し、駆けつけた消防署員らが救助にあたった. 一時は周辺の交通がまひするなど、大きな混乱が起きた. 釜山では2009年11月に室内射撃場で起きた火災で、日本人観光客10人を含む15人が死亡、1人が重傷を負った. (ソウル). 昨年10月に無所属の市民派候補としてソウル市長に当選した朴元淳(パク・ウォンスン)氏(55)が4日、就任後初となる8日からの訪日を前に朝日新聞のインタビューに応じた. 南北関係の改善に向けて独自に動く意欲を見せたほか、ビル屋上などに太陽光パネルを張り巡らせて首都を「エネルギー生産都市」にし、年内に原発による発電を「1基分減らしたい」と述べた. 弁護士で市民運動家の朴氏が当選した背景には、既成政党への不信の高まりがあった. 4月に総選挙、12月に大統領選が控えるなか、朴市長は既存の政治について「市民のそばにいなかった. 市民が主人公になれるようにしなければ」と指摘. 新党結成や野党入りなど様々な選択肢を示しながら、最終的に「市民の願いの受け皿になれる所に行く」と述べ、一定の役割を果たすことに意欲を見せた. また、ソウル市長選で朴氏が支援を受け、無党派層を中心に次期大統領への待望論が強い安哲秀(アン・チョルス)ソウル大融合科学技術大学院長については、政界進出を迷っているとの見方を示した. 南北関係については、李明博(イ・ミョンバク)政権の対北朝鮮政策は暗礁に乗り上げていると指摘. 「人的交流や経済交流を拡大し、観光客も増えれば平和的な構図が定着する. 信頼関係を積み重ね、戦争や武力衝突が不可能な状態にしなければならない」と述べた.