アナン前国連事務総長、シリアへスタッフ派

ロンドン五輪第9日の4日、競泳の女子400メートルメドレーリレー決勝があり、日本(寺川綾鈴木聡美加藤ゆか上田春佳)が3分55秒73の日本新記録で3位に入り、2000年シドニー大会以来、3大会ぶりの銅メダルを獲得した. 1位は3分52秒05の世界新記録を出した米国、2位は豪州. 日本は第1泳者の寺川が2位で入り、鈴木、加藤が3位でつなぎ、上田が順位を守った. 国連とアラブ連盟の特使として、シリアのアサド大統領と会談したアナン前国連事務総長は16日、今週末にもスタッフを改めてシリアに派遣すると発表した. 「しかるべき時には、私も(シリアに)行く」とし、暴力停止などを求める交渉を続ける考えだ. この日、ニューヨークで開かれた国連安全保障理事会の非公式協議に、スイス・ジュネーブの国連欧州本部からビデオ会議で参加した後、記者団に語った. アナン氏は「(シリアでの会談の雰囲気は)歓迎ムードだった」としたが、人道支援の完全な受け入れなどの交渉は難航しているとみられ、シリア側の返答についての具体的な説明は避けた. 「リビアと比べたがる人もいるが、シリア(との対話)はもっと難しい. 慎重に進めねばならない. シリア政府には、苦しんでいるシリアの人たち(の保護)を中心に考えるべきだと伝えた」と語った. (ジュネーブ=前川浩之).