電撃PlayStation】裏話が続々!

東京・品川のSCE本社にて、3月28日に開催されたPS Vita開発者向けのセミナー"PlayStation Vita"  Game Conference 2012のレポートをお送りしたいと思います. 本セミナーはこれまでにも開催されていたのですが、メディアが参加できたのは今回がはじめて. 一部のみの参加にはなりましたが、さすが開発者へ向けてのセミナーというだけあり、通常のインタビューでは聞けないような専門的な内容が満載で、充実した時間を過ごすことができました. 会場には著名なクリエイターの方々の姿も、見受けられました. 今回メディアが取材できたセッションは4種類. いずれも現在プレイ可能なPS Vitaの人気タイトルばかりです. それでは、各セッションごとの内容を以下にまとめていきたいと思います. 「フル解像度60FPSで動くPowerSmash4を作る」 本セッションでは、株式会社セガ・第二研究開発本部の平山尚氏と鈴木宏氏が登壇し、『パワースマッシュ4』のグラフィック制作についてを技術的に解説. ハードの性能が明確にわからない状態で開発を行う、という困難な状況のなか、いかにして960×544フルという高解像度、60FPSを達成したのか、をテーマに講演を行っていました. 開発当初は困難の連続で、2010年秋の時点ではフレームレート1ケタだったという裏話も. しかし「PS Vitaの有機ELディスプレイの美しさを生かす」、「可変フレームレートの導入」などといった指針を固め、あらゆる工夫を用いて制作した結果、当初の目標を達成することができたとのことです. セッションの終盤では、今から本作を制作するならという反省や分析、PS Vitaのポテンシャルについて言及していました. 「"PlayStation Vita" × ニコニコ動画」 国内最大級の動画配信サイト「ニコニコ動画」. このサービスをPS Vitaで楽しめるアプリ『ニコニコ』の開発経緯について講演を行ったのは、株式会社ドワンゴ・ニコニコ事業本部の齋藤寛明氏. まずはじめに、PCやスマートフォンにとどまらない「ニコニコ動画のマルチデバイス化」構想を語ったのち、技術面についての解説を行いました. 技術ではユーザーインターフェイス(以下、UI)のデザインをPS Vitaにマッチさせる話からスタート. ダウンジャケット モンクレール PCやスマホでの経験から、縦画面のUI制作についてはノウハウがあるものの、横画面のUIはデザインしたことがなかったため、ゼロからの設計になったとのことです. 「PS Vitaのようにスタイリッシュに」、「動画と生放送の統合を強化」、「シームレスに切り替えられる」を軸に、ユーザーの使い勝手を考慮したデザインを設計したことを説明. その後は、文字列描画のため独自のフォントキャッシュ機構を作ったことや、PS Vitaでの再生に適した動画の解説と再生する際の注意点、今後対応予定の「ゲーム実況」を含めた展望についてなどを丁寧に解説していたのが印象的でした.