3DSでリリースされる『スプセル』と『ラ

ユービーアイソフトは、3DS用ソフト『スプリンターセル3D』と『ラビッツ タイム・トラベル』の発売日を決定した. 『スプリンターセル3D』は、ステルスアクションゲームスプリンターセル』シリーズの最新作. 闇にまぎれて敵を排除したり、闇の中で敵を拘束して尋問したりといった隠密行動を3D立体視で体感することができる. 発売日は3月17日、価格は5,040円(税込). 『ラビッツ タイム・トラベル』は、世界征服をもくろむラビッツたちを題材にした『ラビッツ』シリーズの新タイトル. 今作は横スクロールアクションだが、キャラクターやマップはすべて3Dで描かれる. ワナや仕掛けをジャンプでかわし、コインやひよこなどのアイテムを集めてステージクリアを目指そう. 発売日は3月24日、価格は5,040円(税込).

原作は未読、しかもTVドラマも全く見ていないのですが、結構評判がいいので興味は薄かったのですが実際に見てみると、これは「実におもしろい」. 映画化ありきのTVドラマの映画化といってもフジテレビなんでと思っていましたが、ガリレオという看板を外したために見事にタイトル通りに堤真一演じる石神の映画になっているところが好印象でした. ガリレオの世界観など全く知らない私でもオープニングのクルーザー爆破の解明理論シーンで一気にこの「論理的おもしろさ」に引き込まれました. 本来ならキャラの魅力で作られるはずの世界観. でもこの映画はそれに頼らず、おもしろい映画を作る論理でおもしろい映画の世界観を構築しているんですよね. 随所にヒントを散りばめつつ、後半の謎解きのために見せないところだけをきちんと切り取った丁寧な演出. 福山雅治さん演じる湯川が主役というよりも、むしろ進行役に思えたのも監督の巧さだと思いました. またストーリーも実におもしろい. 頭の中で全て考える数学者と観察と理論で答えを導き出す物理学者の対決といいつつ、実はそれすらも観客を思い込ませる要素の一部なんですよね. つまりはこの対決構図ができた時点から物理学者は観察を必要とする以上は後発になり、必然的に先発の数学者が作った謎を解く. 始めから分かっていたはずなのに、「対決」という言葉でその思い込みを誘発する巧さ. さらにこのタイトルも実に意味深. 数学では謎を意味する「X」が献身的な死を迎えられたキリストの誕生を祝うX'masを連想させる一方で、「献身」はEDロールで流れたKOH+の「最愛」の歌詞にあるように「愛さなくていいから遠くで見守っていて」という、恋愛に不器用な人間にできる唯一の愛し方なんですよね. 愛する人に愛されなくてもいいから、心の片隅でもいいから自分のことをたまに思い出してもらうだけでいい. こんな崇高な思い、本当に美しいです. そしてこんな思いを持った石神を演じた堤真一さんは誰もが絶賛するように本当に素晴らしいです. 「きっぱり」や「はっきり」というイメージがある堤さんがこの天才数学者であり、孤独で社会に馴染めない存在感の薄い男を確実に観客の印象に残る存在感で演じるこの凄さ. 特に花岡泰子に気持ちを伝えれない恋愛に不器用なところと、娘の美里に声を掛けられた時に見せた小さな笑顔がすごく印象的で、恋愛に不器用な私も彼の気持ちがよく分かってしまうんですよね. ですから彼が最後に涙したのもそんな献身的な片思いが花岡泰子に通じなかったという失恋と、完璧だったはずの論理が結果的に愛する人を苦しめていたことに対する罪悪感からだと思うのですよ. 愛されることは愛することよりも辛い. もし石神がこの気持ちを知っていたのなら、もっと別の導き方があったのかも知れない. そう思うと石神の友人でもある湯川センセの苦悩もちょっとせつなかったです. ただEDロールの最後の最後にガリレオのテーマは流さないでほしかったです. 映画のタイトルもKOH+の「最愛」も石神哲哉という悲しき男を表現したものだっただけに、最後まで彼の思いの崇高さを味わっていたかったです. 深夜らじお@の映画館 はもうこんな献身的な愛し方はできなくなりました.