風力枠、もう満杯寸前 自然エネ買い取り、

1日に始まる「自然エネルギーの固定価格買い取り制度」で、電力会社が買い取る予定の風力発電が買い取り枠の7割に達し、しばらくして埋まってしまうことがわかった. 風力発電のための送電網が整わず、枠が増えないからだ. 新制度は自然エネを増やすため、電力会社に買い取りを義務づけるが、風力は早くも頭打ちになりつつある. 自然エネは電力会社が買い取り、その送電網を使って家庭や企業に送る. ただ、風力は天候によって発電量が変わる. 利用者に届ける電力が安定しなくなるとして、風力だけは買い取り枠が設けられている. 朝日新聞の調べでは、電力会社は計約430万キロワットの買い取り枠を設けている. 原発4基分ほどの規模だ. 東京、中部、関西の3電力はそもそも風力発電に向いた場所が限られていて、枠を設けていない. 一方、枠を設けている各電力が買い取る予定の風力発電は約300万キロワットで、枠の7割に達している. 北海道電力は56万キロワットの枠のうち52万キロワットが埋まった. 東北電力は今年初めに30万キロワット分を新たに募集したところ、買い取り枠の約3倍の324万キロワット分の応募が殺到し、断らざるを得ない. 日本銀行が16日発表した2011年の国内企業物価指数(速報、2005年=100)は105.0と、前年より2.0%上昇し、3年ぶりに前年を上回った. アジアでの需要増などで原油が値上がりしたため. 指数は、企業同士が取引するモノの値段の水準を表す. 11年は石油・石炭製品や鉄鋼、化学製品などが上がり、テレビなどの電気機器や携帯電話などの情報通信機器が下がった. 同時に発表した11年12月の指数は104.7と、前年同月より1.3%上昇. 前年同月を上回るのは15カ月連続.