川内選手と「一緒に世界へ」 練習仲間のろ

世界女王でも初戦の難しさは変わりない. ちょっとしたパスのずれやボールタッチのミス. なでしこたちは、前半33分のゴールまではぎくしゃくと時間を過ごした. 一方で、しっかり守っていれば得点は時間の問題――. そんな落ち着きがあったのも、W杯でぎりぎりの試合をしのいで勝ち上がったからこそだ. 「(先制点までの時間を)長くは感じなかった」と最終ラインの熊谷. FW大儀見は「いずれ点はくるだろうなと感じていた」. ときにロングボールを有効に使いながら、徐々に、しかし確実にリズムをたぐり寄せる. 立ち上がりは相手との間でボールが行き来したが、それも覚悟の上. 90分を通して試合を計算できるチームならではの試合運びだった. 19日に最後の親善試合を戦ったチームは、体調を整えつつ、戦術面での微調整を急ピッチで進めた. あえて前日に試合形式の練習も取り入れた. 「間接的に選手から実践的な練習を取り入れてほしいということだったので」と佐々木監督. グループでボールを奪い、パスをつなぎ、狭いエリアを崩す. チームは本来の形を取り戻した. 蟹江嘉信さん(かにえ・よしのぶ=元カゴメ社長)が20日、肺炎で死去、82歳. 葬儀は近親者で行った. 喪主は長男信孝さん. お別れの会は2月27日午前11時から名古屋市中区錦1の19の30の名古屋観光ホテルで. 連絡先はカゴメ名古屋総務部(052・951・3571). 創業者である故・蟹江一太郎氏の孫. 52年に愛知トマト(現カゴメ)に入り、91年社長. 健康志向の高まりを背景にニンジンジュースなどをヒット商品に育てた. 26日の東京マラソンロンドン五輪代表を狙う公務員ランナーの川内優輝選手(24)=埼玉県庁=に、一緒に世界を目指す練習仲間がいる. 2009年に聴覚障害者のオリンピック、デフリンピック男子マラソンで4位になった山中孝一郎さん(30)だ. ともに世界でメダルを狙っている. モンクレール ダウン レディース 埼玉県立春日部高校の定時制の職員として働く川内選手は、週末に都内の公園で市民ランナーの仲間と練習する. その中に、山中さんもいる. 2時間27分50秒の日本ろう記録を持つ山中さんが、2時間8分37秒の自己記録を持つ川内選手を引っ張る時もある. 山中さんは先天的に耳が聞こえない. 「でも、走っているときは耳の不自由さを感じない」という. 高校は陸上部、大学ではトライアスロン部に所属. 現在はシステムエンジニアとして働きながら、会社から15キロを走って帰るのが日々の練習だ.