無人航空機「誰でも作れる」 米IT誌編集

米映像機器大手イーストマン・コダックは19日、ニューヨーク州の米連邦破産裁判所に連邦破産法11条の適用を申請した、と発表した. デジタル化の波に乗り遅れ、創業130年の写真フィルムの名門が経営破綻(はたん)に追い込まれた. 昨年9月末時点の負債は67億ドル(約5千億円). 米国内の子会社も破産法適用を申請した. 事業は日本を含めて継続する方針で、金融機関の支援を得て保有特許の売却などを急ぐ. 同社は1880年代に創業. 写真フィルムで米国を中心に圧倒的なシェアをもっていたが、戦後は富士フイルムなど日本勢にシェアを奪われた. さらにコダックの技術者が1970年代に開発したデジタルカメラが普及するにつれ、フィルムの需要が急減. 事業転換の遅れが響き、業績が低迷していた. 最近は株価が1ドルを割り、今月初めにはニューヨーク証券取引所からこのままでは上場廃止になる、と警告を受けていた. (ニューヨーク=山川一基). 無人航空機を誰でも安く作れるよう、米国のIT雑誌編集長が基本情報を公開し、自ら開発している. 米ラスベガスで開催のハッカーの祭典デフコンで発表した. 注目を集める一方、無人機は米軍の対テロ組織の偵察・爆撃に利用されていることもあり、「テロリストの手に渡ったら? 」といぶかる声も飛び交った. 考案したのは、IT業界の論客で米ワイアード誌編集長のクリス・アンダーソン氏. 子どもにおもちゃのリモコン飛行機を作ってみせるうち、趣味が高じてコンピューター制御の無人飛行機を独力で作ったのが最初だ. 設計など基本情報をサイト上で公開し、世界の専門家らの情報を得ながら開発・改良を進めるオープンソース方式をとり、月に約140万のページビューを稼いできた. 工場も立ち上げ、コンピューター制御用の部品を199.99ドル(約1万6千円)で販売している. 高額な今の軍用無人機の「1%以下の価格で90%の性能を果たす」とアンダーソン氏. すでにいくつかの企業や大学とも協働している.